静岡県 駿東郡清水町の卸売・小売業 三共鋼材株式会社

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戦略経営者7月号

株式会社TKC発行の企業向け情報誌「戦略経営者」2025年7月号に記事が掲載されました!

株式会社TKC発行の企業向け情報誌「戦略経営者」2025年7月号に記事が掲載されました!

低コストで信頼高めるHPに!百年企業目指す次世代戦略

鋼材をはじめ住宅設備や工具など、さまざまな資材を扱う三共鋼材株式会社は、創業70年の総合商社だ。鈴木力社長は、「お客さまからの声にお応えすること」がモットーだと語る。AI時代だからこそ人にしかできない対話力が問われているいま、欠かせないのが人材戦略。人手不足が深刻化し、働き方改革が必須の時代となるなか、鈴木社長はHPを上手に活用した生き残り戦略を描いている。

顧客の声に柔軟に応える

──事業内容は?

鈴木 静岡県東部を中心に、亜鉛メッキやステンレスなどの鋼材を主力商品として取り扱ってきた総合商社です。近年、お客さまからのニーズにお応えする形で、鋼材に限らず住宅設備や電材・工具・空調資材などあらゆる商品をお届けしています。とくに住宅設備のウエートが高まってきています。

──強みは?

鈴木 堅実な経営と真摯(しんし)な仕事です。おかげさまで父の代で創業した会社も70周年を迎えました。時代が大きく変化するなかで生き残れたのは、将来のマーケットがどのように変化するのかを常に見据え、お客さまの声に柔軟に応え続けてきたからにほかなりません。
 また、15年来のお付き合いである税理士法人トップさんの指導のもと、TKCシステムを活用した経営数値の見える化に取り組んでいます。信頼性の高いシステムを使うことで、年間計画や5カ年計画など長期的な視点での経営ができていることが当社の自慢です。これは取引先さまからの信頼にもつながっていると思います。

──今後、注力すべきことは?

鈴木 社員に「三共鋼材株式会社で働き続けたい」と思ってもらえるよう、賃金体系や働き方を整備していくことです。私が社長就任当初は、売り上げ拡大ばかりに固執していました。ですが近年は、人材確保という視点から働きやすい環境が整っていなければ、どんなビジネスも成り立たないと感じています。おかげさまで現時点では、人材不足を感じることはそれほどありません。ただ、いざ「人を採用したい」と思ったときに、働き手から選ばれる環境がなければ苦労するのは目に見えています。しっかりと社員のことを考えた経営を続けていくべきです。

三共鋼材株式会社

三共鋼材株式会社
設 立 1957年5月
所在地 静岡県駿東郡清水町伏見384

HPに自社の姿を映す

HPに自社の姿を映す

──HP刷新の狙いは?

鈴木 以前から、税理士法人トップさんのご紹介で、アイ・モバイル社が提供するHPサービスを利用していました。社会的に「働きやすさ」が訴求されるなか、もっと社内のリアルな姿を発信する場でなければいけないと考え、リニューアルを決意しました。また、取引先を広げるうえでもHPは必須です。遠方の仕入先に、当社のことを知ってもらうためにはHPの存在が大きいと感じています。与信チェックの一環としてHPを確認されることもあるでしょうから、おろそかにしてはいけない発信ツールです。

──HPを刷新する際に大切にしたことは?

鈴木 HPと現実との間で、情報やイメージのギャップが生じないように「ありのまま」をとにかく大切にしました。写真をできるだけ多く掲載したのも、社風や普段の様子を知っていただくためです。
 デザイン面では、あまり凝らずにシンプルかつ分かりやすさを重視しています。昨今は、HPに数百万円のコストをかけて詳細な動画や凝ったデザインのものにする企業も多く目にします。もちろんそれは戦略の一つとして正しいのかもしれません。ですが、当社としては見た目のかっこよさやイメージよりも、HPを訪れてくださった方が使いやすく、必要な情報にたどり着きやすいデザインにするほうが重要でした。具体的な例を挙げると、当社のHPには取り扱いメーカーを一覧で記載しています。これは、お客さまが必要な商品の詳細をメーカーHPで確認する際に、当社のHPをインデックスとして活用いただきたいという思いからです。

HPに自社の姿を映す

──採用情報ページが充実していますね。

鈴木 おかげさまで現在、人材採用には苦労していませんが、布石はしっかり打っておきたいと考えました。そのために、社内の様子が分かる写真とともに、職種ごとに社員のインタビューを掲載しています。インタビューでは、私はできるだけ関与せず、社員に思ったままを話してもらいました。応募者を増やすために、現実以上に良く見せようとすると、採用後にミスマッチにつながるリスクがあので、採用ページでも「ありのまま」を意識しました。

──制作において感じたことはありますか。

鈴木 以前使っていたシステムよりも見やすく、デザインの選択肢が増えたと感じています。分かりやすく使いやすいHPにしたいという当社の思いをくみ取り、デザインや構成もあらかじめ提案してもらえたのでスムーズにリニューアルできました。

HPは生き物、定期的な更新を

HPは生き物、定期的な更新を

──今後の活用はどのように?

鈴木 HPは生き物であり、情報をこまめに更新しなければなりません。例えば、展示会を開催したら、開催後に御礼のメッセージをHPに掲載することで、当社の取り組みや姿勢を発信しています。コツコツと更新を続けることで、会社の雰囲気がHPからもにじみ出て、採用においても応募者の理解につながるのではないでしょうか。

──運用面での課題は?

鈴木 定期的に更新したい反面、社内のHP担当者が「何を発信すればいいのか」と迷うこともあるようです。しかし、「花壇の花がきれいに咲きました」という内容でも良いし、とにかくアップすることが重要だと思っています。たとえ文章が思いつかなくても、写真だけでもアップしていこうと担当者に声をかけています。今のHPはスマートフォンで撮影した写真を気軽にアップできますから、更新頻度を高めたい当社の意向にマッチしていると感じています。